入院までの検査ラッシュ

子宮頸がん
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入院は5月15日、手術は18日に決まった。
入院までに数回病院へ行き、様々な検査を受ける事になる。
予定は全て病院側の空き状況に合わせて決められた。
「進行したら大変ですから。
 仕事や用事があってもこっちを優先してね。」
てな感じである。まぁ、そうですよね・・・。

手始めに4月27日、MRI検査に行く。
もちろんMRIも初体験だ。音がうるさいと聞いているが・・・
受付に行き、まず病院のパジャマに着替えた。
そして造影剤の点滴を30分ほどかけて入れる。
人生初点滴💦結構ドキドキするが意外と痛く無かった。
点滴が終わるといよいよ撮影機械の中へ。
協力な磁気を使うとかで、金属性の物を身に着けて無いか
改めて問われる。カラコンもダメらしい。(着けてへんけど)
鼻部分にワイヤーが入っている不織布マスクをしていたので、
病院で用意されていたマスクに着け替えるように言われた。
狭い所が苦手な人はCTとかMRIが凄く嫌らしいが、
身長152cm、カプセルホテル大好きな私にとっては
妙に落ち着く空間に感じられた。

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撮影する腹部を固定され、ヘッドフォンを付けられる。
そんなにうるさいのか!?
「途中で息を止めてもらう指示が出るのですが、音が凄いので
 ヘッドフォンからお声がけしますね。」
気分が悪くなった時の為、呼び出しスイッチを持たされる。
いざ出発。寝台がゆっくりと、まずは端まで行って戻って、
撮影する部分にあわせて止まった。

”フィンフィンフィンフィンフィンフィン・・・”
何か機械が回る音が段々速くなっていきながらしばらく聞こえた後、
”カンカンカンカンカンカンカンカンカン”
”テレレレレレレレレレレレレレレレレ・・・”
おお、ホンマにうるさいですね。ヘッドフォンしててコレですか。
”トルルルルルルルルルルルルルルルル・・・”
ちょっと音が変わった。撮る角度とか変えてるのかな?
寝台がほんの少し動き、位置を変えてまた
”テレレレレレレレレレレレレレレレレ・・・”
”カンカンカンカンカンカンカンカンカン”
眠くなってきたが、指示があるから寝てはいけない。
20分ほどして終了。この日は着替えて帰った。

2024年5月2日
この日はPET検査である。癌が転移していないか、
全身をしっかりチェックしてもらうというワケです。
病院の敷地内にある”関西BNCT共同医療センター”
に行き、受付を済ませて検査フロアへ。
エレベーターを降りたらすぐに靴からスリッパに履き替えた。
何か、カプセルホテルを思い出す。
まずは体重測定から。体重によって造影剤の量を決めるそうな。
その後、小さな個室でパジャマに着替える。
「造影剤を入れてから1時間、このスペースで安静にしてもらいます。」
なるほど、部屋は薄暗く座り心地の良さそうな椅子が置いてある。

簡単な問診の後、造影剤の点滴が始まる。
今回入れる造影剤は放射性物質らしいので、
注射器や輸液バッグではなく、デカイ機械から液が送られてきた。
先生がスイッチを押すと液が出て来て、身体に入った瞬間
「冷っつこおぉぉっ!!」
そういやPET用の造影剤は冷凍保存されていて、
解凍した物は再冷凍が出来ず廃棄になるって聞いたな。
だから都合が悪くなった場合は必ず前日までに連絡を、
と厳重注意されてた。多分お高いのでしょう。
この年の5月は暑かったので、最初はビックリした物の
身体を流れる冷たい液が気持ち良かった。

「インターフォンでお呼びするまで、安静にしていて下さい。
 500mlのお茶か水は持ってきてもらいましたよね?
 検査までの間に出来るだけ多く、少なくとも半分は飲んで
 何度もトイレに行って造影剤を流し出して下さい。」
入れたと思ったら出せ、とな?
被ばくを少しでも軽くする為だそうな。

「本読んで待ってます。」と言ったら看護婦さんがすまなさそうに
「本もスマホもダメなんですよ。何もせず出来るだけじっとしてて下さい。」
えっ!?
PET検査は、体内の糖分が極端に集まっている部分を見つける事で
がん細胞を発見するのだそう。
がん細胞は通常の細胞より成長が活発で、大量の糖分を必要とするらしい。
育ち盛りの中高生が大量に食べるようなモンですね。
動いたり頭を使ったりするとその部分の細胞に糖分が行くので、
がん細胞を発見し難くなるという事です。故に絶対安静。
検査前はもちろん数時間絶食です。
まぁ、堂々と何もしないで居られるのも貴重ですからね。
高級電動ソファでのうたた寝を満喫したのであった。

お茶を飲んではトイレに行くを繰り返して一時間後、
呼ばれて検査室に行き、30分弱で検査終了。
機械はMRIにそっくりだったけど、音は静かでした。

着替えて帰る前に、看護婦さんからの忠告が。
「帰ってからも出来るだけ水分を摂ってドンドンおしっこ出して下さい。
 あと今日一日はペットや小さなお子さんを抱っこしない方が良いです。」
ウチにはオッサンしかおらんので大丈夫です。
もしかして今の私はちょっとした核兵器!?
とかアホな事を考える程、この時は余裕の私だった。
基本、内診が無い日はダメージ少ないんですよね・・・。

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